それは遥か遠い昔、予言と神々の時代。精霊が幅を利かせ、巨大なマンモスが大地を揺るがすなか、山奥に住む若いハンター、デレー(スティーブン・ストレイト)と美しいエバレット(カミーラ・ベル)は子供のころから惹かれ合い、将来を誓う。だが、あるとき、正体不明の男たちが彼の村を襲い、エバレットたち大勢の民をさらってしまう。デレーは彼女を救うため、3人の仲間とともに彼らを最果ての地まで追っていく。未知の土地に足を踏み入れるたび、彼らは自分たちよりも進んだ文明の存在を発見し、人類には果てしない可能性があることに気づく。旅の途中で出会うさまざまな民族を仲間に加え、いつしかデレーは大勢の戦士たちを率いることになる。
そして、獰猛な肉食動物に遭遇する過酷な旅の最後に彼らを待っていたのは、天まで届くような壮大なピラミッドが並ぶ想像を絶する文明の地。そこでは絶大な力をもつ“大神(おおかみ)”が、さらってきた人々を奴隷として酷使していた。そのとき初めて、デレーは自分の使命を遅まきながら理解する。それは、愛する女性だけでなく、すべての民を救うことだったのだ……。(引用:紀元前1万年公式サイト)
この映画、一応、ラブロマンス的な要素も含めたストーリーが、あることにはあるのですが.....届いてくるメッセージはやや希薄な印象です。劇場の大画面と大音響のせいだったのでしょうか....。そのかわり、その場にいて、登場人物達のすぐ後ろから観ているようなライブ感を存分に楽しませてくれました。
原題「10,000BC」、その名の通り、その時代に起こっていた事を淡々と描いていくドキュメンタリータッチな作品です。
最新のCG技術が駆使されている本作ですが、獣と人間が絡むシーンも「実写さながら」の映像を見せてくれます。「これでもか、これでもか! どうだスゴイだろー!」的なものでなく、そのさりげなさこそが斬新だと感じました。
ところで。各地から集められた奴隷たちが、巨大なピラミッドの建築作業に従事させられるシーンがあるのですが、その様は、ブリューゲルの描いた「バベルの塔」を想わせ、圧巻でした。ただし、こちらは神の怒りではなく、民の怒りによって壊されてしまうのですが......。
エジプトの遥か以前に、大ピラミッドが建造されるほどの文化があったという設定も興味深かいです。また、住む土地や食料事情によって、部族の文化水準に著しい差があったこと、恐竜の生き残りのような走る鳥類たちの動きが想像を絶するほど素早いことなど、新しい仮説も盛り込まれています。エンターテイメント性の追求に傾倒せずに、アカデミックでもあるところが独特でした。
しかし、個人的には何よりも、恋人を奴隷として誘拐された主人公が、旅の途中で出会う各地の部族(アフリカ系です)の話す「ジャジャァ〜!」や「ヤハラ〜!」などの言葉が、心地よく耳に残っています。知らず知らずに、口ずさんでしまいます。はは。
いずれにせよ、当ブログと僕本人にとっては、記念すべき、はじめての「鑑賞作品」となり、思い出深い1本になりそうです。

開演を待つわたし。

試写会は「ヤクルトホール」で行われました。
紀元前1万年公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/10000bc/


